武勇伝でんででんでん。
まったくパンとは関係ない話ですので
興味のない方はどうぞスルーしてくださいませ。
今から15年位前になるでしょうか。
厳しい環境に追いやるべく一人降り立ったフランス。
初めての海外。
いきなり移住。
語学学校を見つけて通いつつ
怖いもの知らずと周囲に言われながらも
自分に課した試練と思い
履歴書を持って一軒一軒たどたどしいフランス語で
ここで働かせてください
とまわったあの日。
恥は一時。どうせすぐ私の事は忘れるから。
と自分に言い聞かせて仕事を探した日々。
今思い出しても無謀。
そして赤面してしまう。
何度、枕に顔を押し当て
恥ずかしさのあまり足をバタバタしたものか。
オペラにあるジュンク堂だったか
そこに時々求人情報が貼ってあり
見つけたのがパリ一つ星レストランのパティシエ求人情報。
藁にも縋る思いで連絡を取り
面接をしてなんとか働けることになった。
キュイジニエ (料理人)はみんな男性。
フランスでも料理は男社会。
でもここで怯むわけにはいかない。
オーダーは全く読み取れない程汚いフランス語。
デセールを仕上げたら
「アンターブル シルブプレ!(1番テーブルお願いします)」
と大きな声で呼ばなければならない。
レストランパティシエの拘束時間も長く
朝9時~ランチ終了の15時頃まで。
それから休憩を挟み、
17時頃~ディナーの終わる深夜まで。
毎日、仕事とフランス語を覚えるのに必死。
数カ月した頃。
毎日緊張しながらもなんとか仕事をこなせるようになってきたあたり。
いつも悪ふざけして時々トイレにこもって
ここでは書けない悪い物を吸っていたり
とにかくちょっと危険な匂いのする自称セクシーが
後ろから豆を一粒、二粒と私に投げてきた。
私の肩や頭に豆が何回かあたり
「小学生か!」
と思いながらしばらく無視して仕込みをする私。
いや、まって。このままやられてたら日本の恥
おとなしい日本人だと思ったら大間違いよ。
もちろんそれまでは猫を2匹ほどかぶっていた。
きっと大人しい日本人だとみんな思っていたと思う。
やつの投げた私の周りに落ちている豆を
気付かれないよう、そうっと拾い集め
いまだ!
と振り向きざま
わざとすごい形相で豆をセクシーに力いっぱい
投げて応戦。
両手を使って何度も何度も
豆を投げる。
投げまくる。
投げて投げて
しまいには違う物まで投げてみる。
セクシーは初めビックリした表情で私を見て
飛んでくる豆を体にうける。
それでも構わず、豆を投げる私。
それからセクシーは大爆笑。
人差し指を指してヒーヒー笑う。
周りのキュイジニエたちもなんだなんだと寄ってくる。
セクシーが説明するとみんな面白がり
それから急になぜだか距離が近くなった。
私が初めてフランス人に笑いをとった記念すべき日となった。
きつかった思い出より
こんなある一日の出来事を覚えているものだ。
本日も元気に営業してます。
みなさまのご来店心よりお待ちしております。
Boulangerie Patisserie ImaiPain いまいパン
〒902-0072
沖縄県那覇市真地12-4
TEL/FAX:098-836-3008
定休日:月曜日、月1火曜日不定休
営業時間:7:30~19:30
WEB: http://imaipain.com
BLOG http://imaipain.ti-da.net/
FaceBook https://www.facebook.com/imaipain.okinawa
instagram https://instagram.com/imaipain_okinawa/
【2月定休日のお知らせ】
6日(月)
20日(月)
27日(月)
【イベント出店】
そといち
平成29年3月25日(土) 10:00~17:00
※悪天候により開催できない場合は4月1日(土) に延期
開催場所 :
浦添市てだこ広場(屋外イベント) 浦添市仲間1-9-3
関連記事